「大学・企業間または民間企業間の共同研究契約の進め方とその実情・留意点 ~契約書のチェックポイント・様々なトラブル事例とその具体的対処等~」と題するセミナーを3月3日に開催します

知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。

 

他社や大学などと共同開発・共同研究を行うときに様々な交渉や契約を行うと思います。

 

役割分担、成果の帰属、費用負担、情報開示、第三者への実施許諾、不実施補償、、、、、

 

検討すべきことは多々あり、事前にできる限りの交渉や契約を行うと思いますが、それでも後からトラブルが発生してしまうことがあると思います。

 

今回は、その分野での経験が豊富な萬先生に、大学・企業間または民間企業間の共同研究契約の進め方について、契約書を含めた共同開発・共同研究におけるチェックポイント、トラブル未然防止策、トラブル対処方法などについて教えてもらいます。

 

主に企業の知財部の方、特に「共同研究/開発契約の交渉でチェックポイントや落とし所が見えずに困っている方」、「産学官連携の共同研究/開発契約で不実施補償を要求され困っている方」、「会社間、大学/公的機関と会社間の共同研究/開発を行っていて様々なトラブルを抱えている方」にはお役に立つと思います。

 

以下の通りセミナーを開催しますので、ご参加ください。

 

 

<オンラインセミナー開催のお知らせ>

題名

大学・企業間または民間企業間の共同研究契約の進め方とその実情・留意点
~契約書のチェックポイント・様々なトラブル事例とその具体的対処等~」

 

講師

よろず知財戦略コンサルティング 代表 萬 秀憲 先生

 

概要

昨今、異業種連携やスタートアップ連携の進展に伴い、オープンイノベーション(自社技術だけでなく他社や大学などが持つ技術やアイデアを組み合わせて革新的な技術や製品を創出する)を志向した共同研究/開発が活性化しています。

それに伴い、契約の不備に基づく様々なトラブルも顕在化してきています。

トラブル無く共同開発を成功させるためには、実施する前に関係者を含めてお互いの立場の違いを十分認識しておくことが必須です。

また、契約実務においては、お互いの立場の違いを十分認識したうえで、当事者各々が利益の最大化、リスクの最小化を達成するように工夫し、バランスをどうとるかがポイントです。

本講座では、民間企業間、大学・企業間の共同研究/開発契約におけるチェックポイントとトラブル未然防止策の基礎を学習したうえで、大学・企業間の共同開発に関する事例研究、民間企業間の共同開発に関する事例研究を通じて、実践的な解決策(バランスのとり方やリスク回避法など)を学びます。

 

プログラム(予定)

Ⅰ. 民間企業間、大学・企業間の共同研究/開発契約におけるチェックポイントとトラブル未然防止策の基礎
 

1.近年、共同研究契約の重要性が増している

(1)がん治療案「オプジーボ」をめぐる特許契約紛争
(2)「蛍光色素」の共同研究と事業化をめぐる大学研究者と企業間の紛争
(3)公正取引委員会が令和元年6月14日に公表した「製造業者のノウハウ・知的財産権を対象とした優越的地位の 濫用行為等に関する実態調査報告書」
(4)公正取引委員会が令和2年11月27日に公表した「スタートアップの取引慣行に関する実態調査について(最終報告)」
(5)中小企業庁が令和3年3月31日に公表した「知的財産取引に関するガイドライン」
(6)経済産業省が令和3年6月30日に取りまとめた「研究開発型スタートアップと事業会社のオープンイノベーション促進のためのモデル契約書ver1.0」

2.共同研究/開発の着手前に十分検討しておくべきこと

(1)取り組み先の選定
(2)自社の目的(相手の目的)

3.共同研究/開発契約書の一般的構成と留意点及びその実例

(1)目的、定義の重要性
(2)役割分担(分担範囲の特定)
(3)成果の帰属、費用負担、制限事項
(4)情報開示、期間
(5)第三者への実施許諾
(6)不実施補償

4.トラブル事例紹介

(1)事例1 契約書がなかったため自社技術流出してしまった例
(2)事例2 安易に特許を共有化してしまい第三者への実施許諾に横槍が入った例
(3)事例3 ノウハウを特定せず提供してしまったため特許の持分が不利になった例
(4)事例4 相手方他部門でノウハウが利用されてしまった例
(5)事例5 サンプルが流出してノウハウまで解析されてしまった例
(6)事例6 相手先の技術者が退職しライバル会社に転職してしまった例
(7)事例7 相手の分まで費用を負担せざるを得なくなった例
(8)事例8 自社の独自技術開発にもかかわらず共同研究開発関連の共有になった例
(9)事例9 研究成果を相手先に勝手に特許出願されてしまった例

5.大学の契約書雛形の多様化の現状

(1)文部省が提示した契約書雛形「民間等による共同研究契約書」
(2)大学側提示の契約書雛形の現状分析

6.大学・企業間の契約交渉が難航する課題に関する事例紹介

(1)発明の帰属
(2)学生の立場
(3)経費
(4)研究成果の公表
(5)不実施補償

 

Ⅱ. 大学・企業間、民間企業間の共同開発契約におけるトラブルと解決策に関する事例研究

1.大学・企業間の共同開発に関する事例研究A

(1)大学教員と企業開発研究者の出会い
(2)秘密保持契約書の締結
(3)共同開発テーマの創出
(4)難航した共同研究契約(半年間のストップ)
(5)問題先送りの共同研究契約書の締結
(6)特許出願のネタ誕生
(7)特許共同出願契約書の締結
(8)難航する商品化
(9)共同開発商品の上市

2.大学・企業間の共同開発に関する事例研究B

(1)大学教員と企業開発研究者の出会い
(2)学術指導契約書の締結
(3)共同研究契約書の締結
(4)特許共同出願契約書の締結
(5)共同開発商品の上市

3.民間企業間の共同開発に関する事例研究A

(1)A社がB社に開発テーマを提示
(2)B社がA社にアイデアを提示
(3)A社が共同開発契約書案を提示
(4)B社が修正案を提示
(5)協議の末、共同開発契約書を締結
(6)共同開発難航
(7)B社単独特許出願が公開
(8)A社がB社に抗議
(9)協議のうえ、トラブル解消

4.民間企業間の共同開発に関する事例研究B

(1)順調に共同開発契約書締結
(2)共同開発は順調に成果を得、共同で特許出願
(3)商品化は難航
(4)トラブル発生
(5)延々と続く協議
(6)やっとトラブル解消

5.まとめ

 <質疑応答>

 

 

開催日時

2023.3.3(金) 13~17時(4h。途中休憩あり)

※ 当日の録画をセミナー開催後、2週間、視聴いただけるようにします(2023.3.6~2週間の予定)。当日参加できない方は録画のみ視聴頂くこともできます。当日参加して更に録画を視聴することも可能です。費用は同じです。(なお、録画は申込者のみ視聴頂くことができます。)

 

開催方法

・セミナー当日は、テレビ会議システム(Zoom)を用いたオンラインセミナーを開催します。
・カメラが付いたパソコンやスマホ、タブレットからも参加できます。
・こちらからお伝えするURLをクリックするだけで接続することができますので、何も難しいことはありません。初めてZoomを用いる方でも問題なく参加頂けます。
・万が一、何らかの理由で当日セミナーをうまく受講できなくても、録画を視聴いただけます(2週間の予定)。
・セミナー当日であれば講師へ直接質問も可能です。
・当日参加ではなく、録画のみで受講して頂くこともできます。申し込み方法等は変わりません。
・パワポ資料(PDF)はメールで配布します。

  

特典

このセミナーを受講して下さった方へ、特典として、過去に開催した15回のセミナーの録画を、動画視聴用の専用サイト内にて一定期間(2週間)ご提供いたします。詳しくはこちらのページをご参照ください。

  

受講料

・45,000円/人(税込49,500円/人)
・「当日オンラインで受講」、「録画のみ受講」または「当日オンラインで受講+録画も受講」のいずれでも同じ受講料です。
・いずれの場合も領収書(PDF版)を発行いたします。紙の領収書は発行いたしません。
・銀行振込の場合、請求書(メール本文の簡易版)を発行いたします。

 

申し込み方法

<銀行振込の場合>
こちらをクリックして開く申込みフォーム、またはこちらのURL(https://chizai-jj-lab.com/seminar20230303/ )から開く申込みフォームに必要事項を記入して送信して下さい。

すぐにお振込み頂くための情報(銀行口座等)が記載された自動返信メールが届くはずですので(届かなければご連絡ください)、そのメールに記載の銀行口座に数日以内を目途にお振込みください。開催日の3日前までにお振込みできない場合はお問い合わせページからご連絡ください。

開催日の2日前にZoomへ接続するためのURLとハンドアウト(PDF)をメールでお送り致します。
 

<クレジットカード支払い>
こちらをクリックして開くPassMarketのページ、またはこちらのURL(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ju75pg2bt21.html )のPassMarketのページ(同じページです)から申し込みおよび入金を行って下さい。

開催日の2日前にZoomへ接続するためのURLとハンドアウト(PDF)をメールでお送り致します。

 

申し込み期間

・本日から2023/2/28(火)まで
・録画のみ視聴する予定の方も、この日までにお申込み下さい。

 

全体の流れの確認

(1)「当日オンラインで受講」、「録画のみ受講」または「当日オンラインで受講+録画も受講」のいずれであっても、申し込み方法は同じです。費用も同額です。

1.1 銀行振込の場合は、こちらをクリックして開く申込みフォーム、またはこちらのURL(https://chizai-jj-lab.com/seminar20230303/ )から開く申込みフォームに必要事項を記入して送信して下さい。すぐにお振込み頂くための情報(銀行口座等)をメールで自動返信いたしますので、数日以内を目途にお振込みください。メール本文が簡易な請求書になっています。

1.2 クレジットカード払いの場合は、こちらをクリックして開くPassMarketのページ、またはこちらのURL(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ju75pg2bt21.html)のPassMarketのページ(同じページです)から申し込みおよび入金を行って下さい。

銀行振込、クレジットカード払いのいずれの場合も、申し込み後、2営業日以内にメールで領収書をお送り致します。万が一、2営業日以内に領収書が届かない場合、お問い合わせページからご連絡ください。

(2)開催日(3/3)の2日前および1日前に「Zoomへ接続するためのURL」、「ハンドアウト(PDF)」をメールでお送り致します。「録画のみ受講」の方も含め全員に送ります。

(3)当日(3/3)に受講する方は、開始時刻の10分くらい前になったら「Zoomへ接続するためのURL」へアクセスして下さい、必要に応じて「ハンドアウト(PDF)」は印刷しておいて下さい。当日受講の場合は、講師に直接質問することもできます。

(4)セミナー終了後、数日以内に(3/6の予定)、録画を視聴いただくための情報を全員にメールで送ります。特典の動画セミナーを視聴するためのパスワードも合わせて送ります。視聴可能期間は2週間の予定です。当日参加できなかった方、当日参加したけど復習したい方、予定通り録画で受講したい方など、申し込んで頂いた方は全員、録画を視聴いただくことができます(申込者以外は録画を視聴できません)。ただし、質問はできません。ご了承ください。

 

今回のセミナーの特徴

(1) オンラインで開催します。いつでも、どこからでも参加できます。

(2) 録画のみを受講することもできます。突然予定ができて当日参加できなくなっても録画で視聴いただけます。当日受講して更に録画を視聴することもできます。

(3) セミナー当日であれば講師へ質問等して頂くこともできます。

以上、不明点等があれば、お問い合わせページからご連絡ください。