2024-07

高橋 政治

理想的な明細書と、目標とすべき明細書は異なる

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 理想的な明細書と、個々の案件において目標とすべき明細書とは異なる、という話について記載してみようと思います。 まず、理想的な明細書とは何か、について考えてみたいと思います。 これについては色々な意見があるでしょうが、ここでは「権利範囲が広く」、「権利化しやすく」、「権利行使しやすく」、「後願を排除しやすい」明細書とします。 各々について説明します。   1.権利範囲が広い明細書正確に言えば「請求項における発...
角渕 由英

(無料)侵害予防調査の王道【10/16開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 角渕由英先生(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)による侵害予防調査についての講演会(セミナー)を開催します。 題して、「侵害予防調査の王道」です。 以下の通り、10月16日(水)の13時~14時30分で開催しますので、ぜひ、ご参加ください。 無料ですので、ぜひ、お知り合いにご紹介ください。多くの方にご参加いただけると幸いです。  なお、2024年10月25日にも角渕先生のセミナー(ここをクリックすると詳細ページ...
高石 秀樹

(無料)「文言充足」について、特許裁判例事典(第4版に向けての原稿)の読み合わせ【9/11開催セミナー】

高石秀樹先生の「特許裁判例辞典」は今のところ第3版までが販売されていますが、近い将来に出版されるはずの第4版の原稿を用いて、高石先生、自らが裁判例を解説してくれます。  今回は「文言充足」についての全ての裁判例を、高石先生が解説してくれます。 第4版の原稿の「文言充足」の部分をみなさまに配布して、これを画面上に映して解説してくれるそうです。 これは参加するしかないでしょう。 しかも、無料ですので、知財部の方も、特許事務所の方も、ぜひ、ご参加ください。 知財部や特許事務所の同僚...
高橋 政治

(無料)第1回・特許の基礎知識【8/14開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 私の書籍「技術者・研究者のための特許の知識と実務(第5版)」を用い、この内容を解説するセミナーを開催いたします。 何回かに分けて、最初から順に、一通り解説していきたいと思っています。 ★第4版を用いて同様のセミナーを開催したのですが、第5版が出版されましたので、再度、開催したいと思います。最初に第4版と第5版との違いを説明する予定です。  「技術者・研究者のための・・・」とありますが、知財部や特許事務所に所属していてまだ経験...
セミナー

インド特許実務 ~ 2024年特許規則改正とその実務的対応について ~【9/6開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 最近、インドへ特許出願するケースが増えてますよね。 数年前ですとインドではマジメな審査は無かったように思います。 ファミリーのUS出願で特許査定がでるまで待って、US許可クレームに補正するとインドでも登録されてOKという感じが多かったのではないでしょうか。 しかしながら、最近、インドでは(以前よりは)マジメに審査され、しかも、かなり強引な拒絶理由がでるように思います。 相変わらずUS許可クレームに補正すれば特許査定を出してく...
田中 研二

ChatGPTでクレーム作成の練習をしよう!

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 突然ですが、私は素早いクレームドラフティングが得意ではありません。 発明ヒアリングをしながらサラッとクレームを書けるとカッコいいなあと思いつつも、恥ずかしながら、未だにその場でのクレーム作成にはもたつきますし、それよりも事前に提案書を読みながら時間を使ってクレームを用意するスタイルのほうが好きだったりします。 とはいえ、ヒアリングの場で次々に新しい情報が出てきたりすると、やはりその場で素早くクレームを作る...
角渕 由英

特許文書の読み方(2)特許文書の読み方(前編)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 前回と今回は、「特許文書の読み方」について説明をしています。 前回は、①特許文書を読むことについて述べました。 今回は、②特許文書の読み方(前編)として、特許調査を例として、調査の目的を意識して“読む”こと、文書の構造を意識して先を見通して“読む”こと、“読む”順番の一例について述べます。  (1)調査の目的を意識して“読む”特許調査において、どのように特許文書を...
立花 顕治

(無料)打ち合わせから明細書作成までに検討すべきこと ~ 打ち合わせと明細書との関係から考える~(8/28開催セミナー)

 こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 立花顕治先生(レクシア特許法律事務所 代表パートナー)のセミナーは、いつも非常に多くの方に参加いただいてます。過去実績ですと受講者が600人を超えたこともあります。 今回は「打合せと明細書作成との関係」に関するセミナーです。 ご存知のない方のために一応お知らせすると、立花先生は日本の弁理士であり、米国パテントエージェント試験にも合格し、上記の書籍「日米欧中に対応する特許出願戦略と審査対応実務」の他、書籍「米国特許明細書の作...
石川 勇介

ミャンマーの知財状況(商標公開、そして特許法施行へ)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの石川勇介(日本弁理士、元ジェトロ・バンコク事務所)です。 今回は、ミャンマーの知財状況に進展があったため、前回に続き「ミャンマーの知財状況」についてご紹介したいと思います。 以下、下記の項目に沿ってご説明します。1.はじめに2.現在の知財法の施行状況3.初めての「商標公告公報」の発行、そして「異議申立」へ4.まとめ  1.はじめにミャンマー政府は、知的財産法の整備を着実に進めており、2023年に「商標法」、「意匠法」そして「新著...
高石 秀樹

【 判例研究 】先使用製品のバラツキを認定した上で調整可能範囲を先使用権の範囲として認定した事案

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。 今回は知財高判令和3年(ネ)10086【ランプ】<本多>≒原審・大阪地判平成29年(ワ)1390について解説します。   知財高判令和3年(ネ)10086【ランプ】<本多>≒原審・大阪地判平成29年(ワ)1390⇒先使用製品のバラツキを認定した上で、調整可能範囲を先使用権の範囲として認定した。*出願日前の実施品が特許発明に包含され得ることに言及した!⇒パラメータを認識して...