2023-09

高石 秀樹

パラメータ発明の進歩性

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。 審査基準と異なり、裁判所は、パラメータ及びその範囲を発明特定事項と見做して、その容易想到性が論証されない限り進歩性を認める傾向にあります。詳しくは後述するとおり、新規のパラメータが発明の課題解決と関連していると、容易想到性が否定(進歩性が肯定)されやすいと言えます。別の観点から言うと、発明の課題・効果・技術的意義が明細書中に記載されていない場合、パラメータと無関係である場合...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑧仮想事例:機能性表示食品

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は「侵害予防調査のポイント(後編)」として、(6)ヒアリングのTIPS、(7)スクリーニングのTIPS、(8)コストを抑えるための「工夫」について述べました。 今回は、侵害予防調査の仮想事例について機能性表示食品を題材として説明をします。 お知らせ知財検定を受検される方は、こちらのページをご確認ください。無料の...
セミナー

(無料)生成AI(ChatGPT)の特許実務における利活用(11/29開催セミナー)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。  ChatGPTで何ができるんでしょうね。 特許調査? 明細書作成? 意見書の作成? 今回はChatGPTに代表される大規模言語モデル(LLM)の特徴、課題、知財実務における利活用について勉強しましょう。 無料ですので、知財部の方も、特許事務所の方も、ぜひ、ご参加ください。 知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンラインセミナー開催要領 題名生成AI(ChatGPT)...
高石 秀樹

進歩性判断に何故「本件発明の課題」が影響するのか?

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。 私が3年前にYouTubeを始めた最初の動画です。もっとも重要な特許要件である進歩性について、日本裁判所の判断傾向を解説しています。(近時は、特許庁も概ね同様です。) Youtube動画はこちらスライドはこちら   お知らせ知財検定を受検される方は、こちらのページをご確認ください。無料の動画セミナー等もあります。 本稿では、同動画の行間を埋めて、敷衍して説明します。 <目次...
セミナー

特許の権利維持・放棄の判断基準と価値評価の考え方 ~ 大王製紙、花王を例に挙げて ~ 【12/8開催セミナー】

こんにちは、弁理士・技術士の高橋です。 特許権を維持するには特許料(いわゆる年金)を特許庁へ支払う必要がありますが、特許権の数が多くなってくると結構な金額になりますよね。 そこで不要な権利については年金支払いをやめて捨てれば良いですが、せっかく労力とコストをかけて権利をとったわけですし、簡単には捨て難いですね。また、いったん捨ててしまえば原則として権利を復活させることはできないし、そういう捨てた権利に限って数年後に役立つことがあり、「あのとき捨てなければよかった!」等と言うこ...
セミナー

(無料)パターンで見る結合商標の類否 ~ 2つの視点から ~(3/6開催)

 (12/3追記) 3/6(水)の13時から開催いたします。 (11/11 追記) 講師の廣田先生の体調が悪くなってしまったため、11/15の開催を延期させて頂きます。開催日が決まりましたらご連絡いたします。こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。  商標の類否判断って、難しいですよね。 類否判断方法については審査基準に一応書いてありますが、審査段階であっても審査基準の通りに判断されないことが多々あります。 今回は商標の類否の中でも「結合商標の類否」であって、さらに...
田村 良介

ビジネスモデルを、ビジネスモデル特許で保護するには?

 とある中小企業の経営者から発明相談を受けています。 社長面白いビジネスモデルを思いついたので、特許出願を考えています。弊社では、自社のWebサイトでピザの注文を受け付けて宅配をしています。今回、思いついたのは、ピザの注文を受けてから30分以内に配達できなければ、お客様にクーポンを差し上げる、というアイデアです。クーポンは、データで提供され、次回にピザを注文時に使用できます。 社長注文を受けてからピザをお届けするまでに時間がかかった場合に、特典を提供する、ということをお客様に...
セミナー

(無料)自社への他社営業秘密の不正流入による侵害リスク【11/1開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 企業知財部のみなさま、自社の営業秘密の不正流出への対策は行っていると思いますが、自社への他社営業秘密の不正流入の対策は行っていますか?  行っていない企業も多いように思います。  今回は自社への他社営業秘密の不正流入対策について石本先生に教えてもらいます。 無料ですので、ぜひ、ご参加ください。 知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンラインセミナー開...
長谷川 寛

(無料セミナー)欧州における数値範囲の実務(第6回欧州特許実務勉強会、10/17開催)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 第1回~第5回に引き続き、欧州特許弁理士、ドイツ弁理士、日本弁理士の長谷川寛先生に、欧州特許実務のポイントを解説して頂くセミナーを開催します。 第6回の勉強会は「欧州における数値範囲の実務」です。 これは楽しみです。 今回のセミナーも無料ですので、10月17日(火)の午後の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ、知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンラ...