2023-05

高橋 政治

パラメータが新規であることのみによっては発明の新規性は認められない

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 今後、何回かにわたって(もしかしたら数十回にわたって)、パラメータ発明に関することを書いてみようと思います。 今回は「パラメータが新規であることのみによっては発明の新規性は認められない」と題して書いてみます。 さて、パラメータ発明について特許出願のご相談を頂くことがありますが、そのパラメータ発明におけるパラメータは、実際のところ、次の例1、例2に示すような「見つけた特性」であることが多いです。  (例1)従来品(金属材料)の...
田村 良介

分割出願を利用した権利化の事例(発明の名称「ゲーム管理装置及びプログラム」)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田村良介(弁理士、ライトハウス国際特許事務所)です。 日本の特許制度では、1つの特許出願をもとに、新しい出願を分割して出願をすることができます。分割出願を利用することで、親出願の請求項に記載された発明とは異なる発明について、審査を受け、特許を取得することが可能となります。 今日は、特許第5814300号(特許権者:株式会社コナミデジタルエンタテインメント)をもとに、分割出願について考えてみたいと思います。   特許5814300号...
長谷川 寛

欧州特許実務セミナー【8/4開催リアルセミナー】

 Hasegawa弁理士事務所が主催(知財実務情報Lab.が後援)のリアルセミナーのご案内です。  2023年7月27日追記この度、現在の新型コロナウイルスの感染拡大の状況に鑑み、8月4日のセミナーを対面+ZOOMによるオンラインライブ配信のハイブリッドで開催することを決定いたしました。対面ではなくオンラインライブ配信を希望される方は、申込時にその旨をお知らせ下さい。具体的方法は後述します。  Hasegawa弁理士事務所の長谷川寛です。この度4年ぶりに日本でオフラインの欧州...
セミナー

強い特許を取るための発明ヒアリング技術【8/4開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 企業の知財部の方であれば、発明発掘会議や、個別の発明者との相談において、発明者の頭の中から良い発明・良いアイデアを引き出す努力しますよね。 また、特許事務所の方だと、企業から出願の依頼を受けたら初めに発明者と面談することが多いと思いますが、その際、より良い発明やアイデアを発明者の頭の中から引き出す努力しますよね。 しかし、発明者の頭の中からアイデアを引き出すのは簡単なことではありません。 どのような質問をすれば良いのか、そこ...
角渕 由英

侵害予防調査について ④侵害予防調査の考え方

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。前回は「侵害予防調査が難しい理由」について述べました。今回は、「侵害予防調査の考え方」について説明をします。   侵害予防調査では、将来起こり得る特許権等の侵害訴訟を想定します。以下の図は、侵害のリスクと適切な調査範囲の設定を示したものです。    仮想的な被告である自社の「実施行為」と、仮想的な原告である権利者(出願...
石川 勇介

(無料セミナー)日本との比較から考える、アセアン主要6か国での知財権利化および権利行使時の注意点(6/28開催)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 東南アジアの知財を、理解してますか? 私は理解していません! そこで石川先生に教えてもらうことにしました。 一緒に勉強しましょう。  無料で参加できますの、6月28日の午後の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ、知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンラインセミナー開催要領 題名日本との比較から考える、アセアン主要6か国での知財権利化および権利行使時の...
長谷川 寛

(無料セミナー)本当は怖い欧州での優先権(第5回欧州特許実務勉強会、6/20開催)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 第1回~第4回に引き続き、欧州特許弁理士、ドイツ弁理士、日本弁理士の長谷川寛先生に、欧州特許実務のポイントを解説して頂くセミナーを開催します。 第5回の勉強会は「本当は怖い欧州での優先権」です。 これは楽しみです。 今回のセミナーも無料ですので、6月20日(火)の午後の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ、知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンライン...
加島 広基

(無料セミナー)【仮想事例で解説】あらゆる業界に真のDX革命をもたらすChatGPTを活用したサービスに関する発明発掘術および特許取得術の考察(6/14開催)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 ChatGPT、流行ってますね。 「ChatGPTを活用したサービス」についての権利化を試みることもありそうです。 今回のセミナーでは、加島先生がChatGPTを活用したサービスについてエンジニアや知財担当が発明発掘を行う際に気をつけなければならないことや、発掘された発明について特許を取得するときの留意点を解説してくれます。 今回のセミナーも無料ですので、6月14日の午後の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ...
田村 良介

進歩性の拒絶理由における設計変更について

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田村良介(弁理士、ライトハウス国際特許事務所)です。 進歩性の拒絶理由において、請求項に係る発明と主引用発明との相違点について、設計的事項であるとの判断がなされることがあります。 特許・実用新案審査基準の第III部第2章第2節によれば、「請求項に係る発明と主引用発明との相違点について、以下の(i)から(iv)までのいずれか(以下この章において「設計変更等」という。)により、主引用発明から出発して当業者がその相違点に対応する発明特定...
セミナー

最新オープンツールも駆使した特許情報分析の理論と実践テクニック ~ プロがクライアント向け案件の分析のために開発したオリジナルツールを差し上げます! ~ 【7/7開催セミナー】

 こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 特許情報分析の基本的な考え方をベースに、講師がクライアント向けの案件で分析する際に活用している実戦的な手法を解説するセミナーを開催します。 例えば、自社出願の被引用文献の情報の収集や分析、Fタームでカテゴリや観点を使って分析する方法など、重要度のスコアリングなどマニアックな論点も満載で説明しますので、・特許情報分析をやっているが成果が上がらない・分析をしているが作業を効率的に進められない/思ったように分析できないという方に...