2023-07

石川 勇介

東南アジアの用途発明の取扱い(タイ、インドネシア、ベトナムは基本NG!)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの石川勇介(日本弁理士、元ジェトロ・バンコク事務所)です。 今回は、「東南アジアの用途発明(医薬用途発明)の取り扱い」についてご説明します。東南アジアでは、用途発明(医薬用途発明)を保護対象として認めていない国、保護するための要件が厳しい国が存在します。 1.用途発明、医薬発明とは日本の特許・実用新案審査基準によれば、「用途発明」とは、ある物の未知の属性を発見し、この属性により、その物が新たな用途への使用に適することを見出したこと...
高橋 政治

谷先生と田村先生が「特許の鉄人」に参戦します

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 本日(2023.7.18)は「第3回 特許の鉄人」が開催されますね。 知らない方のために簡単に説明すると、「特許の鉄人」とは、2人の弁理士が1つの発明についてクレームを25分以内に即興で作成し、その内容の優劣を競うクレーム作成タイムバトルのイベントです。  このイベントの発起人は、知財実務情報Lab.専門家チームの加島広基先生で、「第1回 特許の鉄人」の第一試合の選手のうちの1人が私です。 そして、今回の「第3回 特許の鉄人...
セミナー

(無料)特許権侵害訴訟と独占禁止法違反・権利濫用(9/13開催セミナー)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。  特許法68条に「特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を専有する。」と書いてありますが、独占禁止法との関係って、どうなっているのでしょうか? 特許権を行使したら「独占禁止法違反だから、権利行使でない」と判断されてしまうことがあるのでしょうか? クライアントの特許権を作ることを生業としている私のような立場からすると、「それは勘弁してよ」と思ってしまいます。 今回は、知的財産権と独占禁止法がどのような関係に立つかという基...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑥侵害予防調査のポイント(中編)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は「侵害予防調査のポイント(前編)」として、(1)依頼者からのヒアリング、(2)開発初期からの段階的な調査、(3)調査の観点と優先度について述べました。 今回は、「侵害予防調査のポイント(中編)」として、(4)リスクに応じた調査範囲の設定と、(5)侵害予防調査におけるカバー率について説明をします。   (4)リス...
角渕 由英

プロのサーチャー弁理士が手の内を明かす、侵害予防調査と無効資料調査の実務的ノウハウ【10/13開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 2022年6月、2023年1月に「プロのサーチャー弁理士が手の内を明かす、侵害予防調査と無効資料調査の実務的ノウハウ」と題して、角渕先生(弁理士・博士・特許検索競技大会で最優秀賞受賞)にご講演(セミナー)頂きました。 「理論的なことよりも、実務的なことを解説する」、「実務ではどのように考えて、具体的にどのような検索式を作るのかを開示する」というコンセプトで、講師の角渕先生も「過去最高に手の内を公開する」との意気込みでご講演頂...
知財検定2級

(無料)知財検定2級の勉強法(9/1開催セミナー)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 先日、「知的財産管理技能検定3級テキスト&過去問題集」の著者である宇田川先生に、知財検定3級対策講座を開催して頂いたのですが、今度は知財検定2級に合格するための勉強法、傾向と対策などをお話し頂きます。 無料です。 知財検定2級を受検する方、受検しようか迷っている方などは、ぜひ、ご参加ください。 ぜひ、知財部や特許事務所の同僚、部下、御社の技術者や研究者にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。     お知らせ「...
知財検定2級

2日でマスター! 知財検定2級合格講座(+2か月質問し放題+録画見放題)【9/15、22日開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 「知的財産管理技能検定3級テキスト&過去問題集」の著者である宇田川先生に、先日、知財検定3級対策講座を開催して頂いたのですが、今度は知財検定2級の対策講座を講演して頂きます。   このセミナーの特徴は3つです。2日間(トータル8時間)で全範囲を解説11/18の試験日までの約2か月間、講師へメールで「何度でも」「分かるまで」「無限に」、質問し放題。11/18の試験日までの約2カ月間、講義の録画を見放題。 11月18日の知財検定...
加島 広基

外国特許出願(米・欧・中・韓)の中間処理対応の全体像と各国比較 【9/8開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 以前と比べて、最近は外国出願するケースが増えていますよね。 「日本人の日本国への出願件数は減っているが、PCT出願件数は増えている」という統計データもありますので、外国出願が増えているのは間違いないなさそうです。 さて、外国の中でもどこの国に出願するかですが、やっぱり、米、欧、中、韓が多いですよね。これらの主要国は、今も昔も外せません。ここで1つ困ったことは米、欧、中、韓の中間対応の方法が異なるというこ...
高橋 政治

レーザ加工装置事件 ~加工対象物を限定すると装置発明は限定されるのか~

 知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 知財管理誌の6月号(Vol.73No.62023)に「レーザ加工装置事件」についての論文を掲載して頂きました。論文はこちらからダウンロードできます。   この論文では「①除くクレームと新規事項追加、特許請求の範囲の減縮、進歩性」、「②図面の記載に基づく補正・訂正」という論点について論述させて頂いたのですが、実は3番目の論点として「③加工対象物を限定すると装置発明は限定されるのか」というものがありました。 この3番目の...