2024-03

田中 研二

なぜ引用発明の上位概念化が進歩性の否定に繋がるのか?(3)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前々回・前回に引き続き、「引用発明の上位概念化」について考えてみます。これまで、上位概念化を「捨象」と「抽象化」に分け、「抽象化」はさらに「構成の抽象化」と「発明の前提の抽象化」に分けて、以下のように類型化してきました。 お知らせ以前、角渕先生の侵害予防調査・無効資料調査のセミナーに参加して下さった皆さまから、「誰でも、これだけ押さえておけば何とかなる、というセミナーはないですか?」「基礎的なところをキッ...
高石 秀樹

判例研究【シュープレス用ベルト】事件

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。今回は【シュープレス用ベルト】事件(大阪地判令和5年1月31日・平成29年(ワ)第4178号、特許権侵害差止請求事件<武宮裁判長>)について解説したいと思います。 この事件では、以下の2件が審理対象となっています。<特許1>特許第3698984号本件特許出願時当時の当業者が、公然実施品の外周面を構成するポリウレタンに含有されていた具体的な硬化剤を特定できた蓋然性を認めて新規性...
田中 研二

なぜ引用発明の上位概念化が進歩性の否定に繋がるのか?(2)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前回に引き続き、「引用発明の上位概念化」について考えてみます。前回は、上位概念化を「捨象」と「抽象化」に分け、上位概念化の対象が「主引用発明」か「副引用発明」かも考慮して、次のような4類型に分けてみました。    前回は「要素の捨象」について検討したので、今回は「要素の抽象化」について考えてみましょう。筆者の私見ですが、「要素の抽象化」は、発明の具体的な「構成」の抽象化と、「構成」の前にある発明の「前提」...
長谷川 寛

(無料)日本とはこんなに違うEPOの新規性の実務(第7回欧州特許実務勉強会、6/18開催セミナー)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 第1回~第6回に引き続き、欧州特許弁理士、ドイツ弁理士、日本弁理士の長谷川寛先生に、欧州特許実務のポイントを解説して頂くセミナーを開催します。 第7回の勉強会は「欧州における新規性判断の実務」です。 「新規性の判断なんて簡単だよ」 と思ったそこの貴方! 欧州と日本とは異なりますよ! 一緒に勉強しましょう。 今回のセミナーも無料ですので、6月18日(火)の夕方の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ、知財部や特許...
セミナー

製法特許における広くて強い特許戦略の構築【5/17開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 製法特許を極めたいと思い、セミナーを開催させて頂くことに致しました。 製法特許を極めたい方は、一緒に勉強しましょう。 下記のように5月17日(金)にセミナーを開催します。    オンラインセミナー開催要領 題名製法特許における広くて強い特許戦略の構築   講師加藤浩先生(弁理士、青山特許事務所)  概要近年、各種製品の製造コストが高まる中、企業活動において、製造プロセスの改善や生産性の向上への関心が高まって...
田中 研二

なぜ引用発明の上位概念化が進歩性の否定に繋がるのか?(1)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 昨年末、「今月の進歩性」メンバーで知財実務オンラインに出演させていただきました。※「今月の進歩性」は、毎月集まって前月の進歩性関連の判決について議論する勉強会です。 番組では、進歩性に関するいくつかの論点について判決紹介とディスカッションをしたのですが、そのうち下井先生が発表された「引用発明の認定」セクション(09:00~)では、「引用発明の上位概念化」が話題になりました。 特に、一度ちゃんと整理したいと...
谷 和紘

(無料)「第3回 クレーム作成勉強会」を開催します。【5/8開催】

 1.クレーム作成勉強会とは?後述する課題(発明)を読んで、クレーム案を作成して下さい。提出して頂ければ、弁理士会実務修習講師、弁理士会育成塾講師の谷和紘先生が添削いたします。提出されたクレーム案について添削し、その内容をセミナー形式で解説いたします。そのセミナーは無料で受講できます。クレーム案を提出して添削してもらう場合は有料です(でも、たったの1,100円(税込み)です)。   2.講師谷和紘先生(弁理士 実務修習講師 育成塾講師) プロフィック特許事務所:   3.今回...