★以下に説明する動画セミナーは2021年2月 27日に公開したものと同一内容です。
よくみる製法クレームの問題点 <その1>
以下のようなクレームをよく見かけます。
【請求項1】
半導体基板上に半導体層を積層する工程と、
前工程によって得られた、前記半導体層が積層された前記半導体基板を加熱する工程と、
前工程によって得られた、前記半導体層が積層され、加熱された前記半導体基板における端面に溝を形成する工程と、
を備える、半導体の製造方法。
このクレームに記載の発明は、かなり単純な発明です。図で書けば次のような感じでしょう。
かなり単純であるにもかかわらず、上記のクレームは無駄に長くて、分かりにくい。
実務で扱う発明は、もっと複雑ですので、上記のような書き方で実務で扱う発明を書くと、恐ろしいほど分かり難くなります。
このような製法クレームを明確かつ分かりやすく書くためのテクニックがありますので、プロならば(プロを目指すなら)、そのテクニックを知っておいた方が良いでしょう。
よくみる製法クレームの問題点 <その2>
次に、「工程に番号を付した製法クレーム」について考えてみます。
次のようなクレームです。
【請求項1】
半導体基板上に・・・・・・・・第1工程と、
・・・・・・・・・・・・・・・第2工程と、
・・・・・・・・・・・・・・・第3工程と、
を備える、半導体の製造方法。
工程に番号を付した場合の問題点について、知っている方は多いと思いますが、「補正」で問題が発生しますよね。
補正段階で、例えば、第2工程と第3工程との間に別の工程を加えた場合、その工程の名前をつけにくくなります。第2工程と第3工程の間ですが、第2.5工程とかは付け難いですよね。
この場合、加えた工程を第3工程として、元の第3工程を、第4工程に補正するの通常でしょうが、請求項だけではなく、明細書全体にわたって補正する必要が生じてしまいます。
したがって、工程に番号は付け難い、ということになります。
しかしながら、出願人や発明者が工程に番号を付けたい場合があります。
例えば発明者が作った発明提案書に、
「第1工程は、・・・・という内容で、次の第2工程で・・・・・という処理を行って、次の第3工程で・・・・・を行うと、すごいものができるんです。」
と記載されていた場合、
その第1工程、第2工程、第3工程、という書き方を尊重した請求項の方が、発明者は理解しやすいはずです。
そこで、工程の番号を付した請求項を書く場合に、前述のような問題が生じないにようにするには、何に気を付ければ良いのでしょうか?
これについてもテクニックがあります。
そのテクニックを知っておけば、補正段階で、上記のような問題は発生しません。
上記のテクニックを身につけて頂くための動画セミナーを用意しました。内容(目次)は以下の通りです。
(1)よく見る製造方法のクレーム
(2)製法クレーム作成のノウハウ
(3)工程に番号を付けた場合の問題点
(4)出願人が工程に番号を付けたい場合、何に気を付けるべきか?
受講方法
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★なお、この動画セミナーは2021年2月 27日に公開したものと同一内容です。