田中 研二

谷 和紘

(無料)『進歩性のすべて』の著者と一緒に改訂審査基準を読もう!【8/26開催セミナー】

 知財実務情報Lab.専門家チームの谷先生、田中先生が執筆者に加わった「特許実務者のための進歩性のすべて」が出版されました。まだ購入されていない方は、今すぐにご購入ください! さて、少し前に改訂審査基準が発表されました。 今回は上記書籍の著者、谷先生、田中先生が改訂審査基準について、「阻害要因」および「除くクレーム」を中心に解説して下さいます。 一緒に勉強しましょう。 今回のセミナーも無料ですので、8月26日の午後の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ、知財部...
田中 研二

審査官に刺さる進歩性主張とは

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 このたび、進歩性実務に関する書籍『特許実務のための進歩性のすべて』を共著で出版しました。 本書では、進歩性に関する論点を体系的に整理し、関連する審査ハンドブック事例、裁判例、意見書での基本的な主張パターンなどを紹介しています。 せっかくの機会ですので、今回は本書の内容にも関連して、「審査官に刺さる進歩性主張とは何か?」というテーマで、進歩性主張の全体像を改めて整理してみたいと思います。 一番意識すべきこ...
田中 研二

「研究」のススメ(6)~データの分析~

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前回は「データの集め方」について説明したので、今回は集めたデータの分析方法について紹介します。 筆者は、体系的研究を行う場合、データ分析は概ね以下の流れで行っているので、ステップごとに説明します。  なお、前提として、収集したデータがどのような母集団から抽出されたものなのか、どのような条件で除外・選別されているのかは認識しておく必要があります。こうした前提によって、分析結果から言えることが変わってくるた...
田中 研二

審査基準改訂案についての私見:「除くクレーム」の新規事項判断はどうあるべきか

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 今回は、研究に関するお話を一旦脇に置いて、巷で話題になっている「除くクレーム」の審査運用と審査基準改訂案について、筆者の考えを述べてみようと思います。  1.審査基準の改定案2026年4月現在、審査基準の改訂(新旧対照表はこちら)が予定されており、2026年5月7日までパブコメが募集されています。改訂の内容はいくつかありますが、最も大きなものは除くクレームに関連する新規事項についての改訂です(第IV部第...
田中 研二

「研究」のススメ(5)~データの集め方~

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 今回は、体系的な研究を実施する際のデータの集め方について、私なりのやり方を整理してみます。 以下、裁判例を収集する場合と、審査事例を収集する場合とに分けて説明します。 1.裁判例の集め方(1)生成AI入口としては、まず生成AIに代表的な裁判例を整理させるのがかなり有効です。 たとえば、●●に関する裁判例を網羅的に収集して、争点ごとに原告の主張・被告の主張・裁判所の判断をリスト化してください。 といった指...
田中 研二

「研究」のススメ(4) ~ 母集団の選び方(後編) ~

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 今回は、前回に引き続き、「体系的研究」における母集団の取り方について考えてみます。  母集団を決めるときの4観点(再掲)前回ご紹介したように、筆者が体系的研究における母集団の選定にあたって意識している4観点は以下のとおりです。研究目的を満たせるか?分析対象データを集められるか?母集団の偏りが無い/許容可能か?事例数(サンプル数)が十分か?  今回は、後半の2つの観点について紹介します。 観点(3):母集...
田中 研二

「研究」のススメ(3)~母集団の選び方(前編)~

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。今回と次回は、前回紹介した「体系的研究」に着目して、最重要といっても過言ではない母集団の選び方について考えてみます。 母集団の選定は極めて奥が深く、到底私が軽々しく語れるテーマではないのですが、本記事ではあくまで「現実的な知財実務研究における考え方の一例」として、筆者なりに大事にしている点をご紹介します。   母集団を決めるときの4観点私が個人研究や委員会活動などで体系的な研究を行う場合、母集団を選ぶとき...
田中 研二

「研究」のススメ(2)~四つの研究パターン~

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前回は、知財実務家にとって「研究」が、日々の案件対応とは別の軸として専門性を育ててくれる、という記事を書きました。 今回も引き続き、知財実務家としての「研究」について考えてみます。  1.一番大事なのは「目的」初めに考えることは、何を知りたいのか?なぜその研究をやりたいのか?という研究の「目的」です。 これはもちろん人によって様々ですが、たとえば以下のような「目的」があるでしょう。ネットワーク関連発明で...
田中 研二

「研究」のススメ(1)~自分なりの専門性を高めるには~

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 私事ですが、近々36歳になり、ずっとお世話になってきたチザワカ(知財若手の会)を卒業することになります。そこで先日、卒業ライトニングトーク会として、同年代の皆様とともにキャリアについて(好き勝手に)お話しする機会を頂きました。 登壇者の中で事務所弁理士は私だけだったこともあり、改めて外部専門家としてのキャリアについて考えてみたのですが、その中で浮かんだキーワードは「研究」でした。そこで、今月から何回かに...
田中 研二

本願発明の認定における「用語の解釈」について改めて考えてみた

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 新規性や進歩性の判断は、まず「本願発明の認定」から始まります。 本願発明は基本的にクレームに記載されたとおりに認定されるので、実務的には「引用発明の認定」ほど争いになることは多くありません。とはいえ、本願発明の認定を争った裁判例や審査・審判事例はそれなりに存在します。今回は、「本願発明の認定」のカギとなる「用語の解釈」について整理してみます。  1.審査基準のおさらい審査基準では、本願発明の認定について...