田中 研二

『論文勉強会』のススメ

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 皆様は、実務家として日々新たな知見やスキルを求めていることと思います。 もちろん実務をこなすと経験は蓄積されていきますが、一人で得られる経験にも限界はあるもの。日々の実務では得られにくい知識やノウハウを学ぶ場として、事務所内や会社内で『論文勉強会』を開催するのはいかがでしょうか?    論文勉強会とは勉強会に決まった形式はありませんが、たとえば週一で曜日を決めて1時間程度、有志で集まって、気になる論文の読...
高橋 政治

明細書中に「本発明」と書いたらダメなの?

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 本日は明細書の書き方に関することです。 言うまでもなく明細書は「本発明」を説明するための書類ですが、この明細書に「本発明」という文言を使うべきではない、という考え方が米国では広く受け入れられています。 この考え方を支持する理由は、『「発明」という文言を用いるとその特徴がクレームの一部であると解釈されてしまう、すなわちクレーム範囲が限定解釈されてしまう可能性があるから』というものです。 したがって、日本の...
石川 勇介

東南アジアの知財情報の効率的な調査・収集

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの石川勇介(日本弁理士、元ジェトロ・バンコク事務所)です。 今回は、「東南アジア(アセアン諸国)の知財情報を効率良く調査、収集する方法」についてご紹介したいと思います。  以下、下記の項目に沿ってご説明します。1.はじめに2.東南アジアの知財情報を体系的に知る3.東南アジアの知財実務に関する情報を得る4.まとめ   1.はじめに「アセアン諸国」は、上記に示す「東南アジア10カ国」からなる経済等の地域協力機構になりますが、国ごとに知財...
高石 秀樹

「周知の事項1を適用した引用発明に周知の事項2を適用する動機付けがあった」という論理付けで、『容易の容易』の問題とせずに進歩性を否定した事例

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。 今回は、「周知の事項1を適用した引用発明に周知の事項2を適用する動機付けがあった」という論理付けで、『容易の容易』の問題とせずに進歩性を否定した事例-知財高判令和5年(行ケ)第10013号【磁極ハウジングの製作方法】<清水響裁判長>-について解説したいと思います。◆判決本文  【本判決の要旨、若干の考察】1.特許請求の範囲(請求項1)『予め亜鉛メッキされた金属薄板材料からな...
高橋 政治

(無料)第2回・特許の基礎知識【11/13開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 私の書籍「技術者・研究者のための特許の知識と実務(第5版)」を用い、この内容を解説するセミナーを開催しています。 8/14に1回目を開催しましたので、第2回を11/13に開催したいと思います。   「技術者・研究者のための・・・」とありますが、知財部や特許事務所に所属していてまだ経験が浅い方や事務員さんに聞いて頂ければ、お役に立つのではないかと思っています。 もちろん、技術者、研究者の方もご参加ください。 無料ですので、お知...
高橋 政治

「発明」とは「課題+解決手段+効果」の3点セット

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。  発明者が作成した発明提案書に、発明ではなく発見が記載されていたり、願望・結果・効果だけが記載されていたりするケースがありますよね。 このような場合、知財専門家は発明者に「発見」や「願望・結果・効果」は特許制度における保護対象ではないことを説明する必要がありますよね。 今回は、発見や願望・結果・効果は発明ではないので権利化できないこと、および特許法において保護され得る「発明」がどのようなものであるかにつ...
セミナー

(無料)登録例に学ぶ関連意匠・部分意匠・組物・画像の戦略的活用法2024 【11/27開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 久しぶりに松井先生に意匠について教えてもらいます。 今回は、関連意匠、部分意匠、組物、画像についてです。   無料ですので、知財部の方も、特許事務所の方も、ぜひ、ご参加ください。 知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。   オンラインセミナー開催要領 題名登録例に学ぶ関連意匠・部分意匠・組物・画像の戦略的活用法2024   講師松井宏記先生(レクシア特許法律事...
田中 研二

除くクレームとする補正の考え方(2)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前回は、「除くクレーム」に関する典型的な論点(「除くクレーム」の導入目的と除く対象は限定されるのか)について考えてみました。 今回は、より一般的に、「除くクレーム」を導入する補正・訂正における新規事項判断について考えてみましょう。 ※なお、私は新規事項の判断基準は補正でも訂正でも基本的に共通すると考えているので、以下では補正・訂正を厳密に区別しないことがあります。  大前提はソルダーレジスト大合議判決の規...
田村 良介

(無料)AI関連発明の基礎と、AI関連発明を適切に保護するための考え方【12/4開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 AI関連発明が増えているようですね。 一見、AIとあまり関係がない技術分野であっても、発明者からAI関連発明が提案されたりしています。 知財専門家であれば、とりあえず、ある程度以上の知識は持っておいた方がよいでしょう。 今回はAI関連発明について田村先生に教えてもらいます。 無料ですので、みなさま時間を作ってご参加ください。 また、ぜひ知財部の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです...
長谷川 寛

(無料)ChatGPTを使って中間対応案を検討する【1/15開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 欧州特許弁理士、ドイツ弁理士、日本弁理士の長谷川寛先生には、いつもは欧州特許実務についてご講演頂いているのですが、今回はちょっと毛色が違う内容をご講演いただきます。 今回のセミナーも無料ですので、1月15日(火)の夕方(16~17時)の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  また、ぜひ、知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンラインセミナー開催要領 題名ChatGP...