高橋 政治

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数値限定発明における測定方法の書き方・注意点

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 今回は数値限定発明における測定方法の書き方・注意点について記載したいと思います。 以下の注意点等が守られていない明細書を頻繁に見かけます。 権利化できなくなる可能性が高まり、また権利化できても、ほぼ権利行使不可能になり得るので注意して下さい。   1.測定方法を記載すべき理由請求項に示される数値範囲、または将来、補正によって請求項に追加される可能性がある数値範囲については、通常、その数値の測定方法を[発明を...
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違和感を感じる請求項

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治です。 請求項の書き方に関して、昔から気になっていることがあり、そのうちの1つについて記載してみようと思います。 例えばですが、 【請求項1】 基材表面の研磨に用いる研磨材であって、前記研磨材はFeを90質量%以上含む、研磨材。 という請求項を読んで違和感を感じる方はいらっしゃいますか?  違和感を感じないという方も多いと思います。 むしろ、積極的にそのように記載している、または上司にそのように記載するように指導されている、とい...
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明細書を書く人が読んだ方が良い絶版本

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 ツイッター(X)ではしばしばお伝えしているのですが、現在、「化学系特許明細書・意見書の書き方」と題する書籍の原稿を書いています。 昨年の6月くらいから書き始めて、最近になって、ようやく一通り書き終え、現在、読みかえして修正をしているところです。 27万字になりましたが、これだけを書くのは一苦労です。これを読み返すのも大変です。 4月末までに出版社へ送り、夏には書店に並ぶはずです。 出版されたら、みなさま、深...
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不利益がある発明、成功確率が低い発明、従来技術よりも効果が低い発明、商業的に成功した発明であっても、特許が取れるのか?

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 今回は、不利益がある発明、成功確率が低い発明、従来技術よりも効果が低い発明、商業的に成功した発明であっても特許が取れるのかについて説明します。  不利益がある発明発明が、ある新しい技術的効果を達成するものの、同時に他の技術的不利益を生ずる場合、特許を取得できる可能性はあります。 不利益は改良または他の技術的手段の付加によって除去できる可能性があるからです ≪吉藤幸朔、外1名「特許法概説[第13版]」有斐...
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2025年からの変更点(皆さま、ご確認下さい)

明けましておめでとうございます。知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 本年もどうぞよろしくお願い致します。 知財実務情報Lab.の内容について、2025年1月1日から、1点、変更させて頂く点があります。 みなさま、以下についてご確認頂けますようお願い致します。  背景知財実務情報Lab.では週1回くらいのペースで無料のセミナーを開催し、Web記事を公開しています。 このような無料セミナーの開催等には費用がかかっています。講師料、運営費用、事務作業費などです...
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「ゴールドメンバー」についての説明およびFAQ

2025年1月1日から、有料セミナーに参加して下さった方を「ゴールドメンバー」と呼ばせて頂き、特典として、過去に開催した80回以上の無料セミナーの録画を1年間、視聴して頂けるようにいたします。※有料セミナーは含まれません。   以下にゴールドメンバーについての詳細およびFAQを記します。 なお、「ゴールドメンバー」を設定した背景などは、こちらをご参照ください。  ゴールドメンバーのメリット知財実務情報Lab.にて過去に開催した80回以上の無料セミナーの録画を1年間、無料で視聴...
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明細書の書き方の違い:化学系 vs 機械・電気系

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 今回は、化学系明細書と、機械・電気系明細書との書き方の違いについて、イメージ図を示しつつ説明したいと思います。   機械・電気系明細書の各々の書き方機械・電気系明細書および化学系明細書の各々の書き方をイメージ図に示せば、次の図1および図2のようになると思います。 なお、図1および図2に示した発明(請求項1)はA+B+Cであるとしています。また、Aの下位概念はA1、A2、A3とし、さらにA1の下位概念をA...
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明細書中の「引用・援用」にデメリットはあるのか?

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 今回は明細書中の「引用・援用」について書いてみたいと思います。 明細書の【発明を実施するための形態】の中に、例えば「この原料として特開20××-123456号の[0000]段落に記載されているものを用いる」と記載した場合、何か問題があるのでしょうか?  米国特許出願だけを考えた場合米国特許制度においてはIncorporationbyReferenceという、特定文献を援用することでその文献の開示内容を明...
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明細書中に「好ましい」と書いたらダメなの?

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 前回は「明細書中に「本発明」と書いたらダメなの?」という文章を書きました。 今回は「明細書中に「好ましい」と書いたらダメなの?」と題して書いてみようと思います。   米国出願では「好ましい」という文言がクレーム範囲の限定解釈につながる可能性があるため、用いることを推奨しないとの意見があります。 例えば、ベンジャミンJ.ハウプトマン他、著「米国特許出願書類作成および侵害防止戦略」のP80にそれが記載されて...
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明細書中に「本発明」と書いたらダメなの?

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 本日は明細書の書き方に関することです。 言うまでもなく明細書は「本発明」を説明するための書類ですが、この明細書に「本発明」という文言を使うべきではない、という考え方が米国では広く受け入れられています。 この考え方を支持する理由は、『「発明」という文言を用いるとその特徴がクレームの一部であると解釈されてしまう、すなわちクレーム範囲が限定解釈されてしまう可能性があるから』というものです。 したがって、日本の...