高橋 政治

高橋 政治

進歩性欠如の拒絶理由通知書をもらったとき、引用文献をどのような観点で読めばよいか

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 進歩性欠如の拒絶理由通知書をもらったときに、引用文献をどのような観点で読めばよいかについて説明したいと思います。 まずは進歩性欠如の拒絶理由通知書をもらったときに、何を、どのような順番で、検討すべきかを確認したいと思います。 これについては皆さまに既に差し上げた書籍「進歩性欠如の拒絶理由通知への対応ノウハウ」の図2.14に示されている通りです。 図2.14を示します。   図2.14  1.審査官の認定が正しいか図2.14に...
高橋 政治

理想的な明細書と、目標とすべき明細書は異なる

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 理想的な明細書と、個々の案件において目標とすべき明細書とは異なる、という話について記載してみようと思います。 まず、理想的な明細書とは何か、について考えてみたいと思います。 これについては色々な意見があるでしょうが、ここでは「権利範囲が広く」、「権利化しやすく」、「権利行使しやすく」、「後願を排除しやすい」明細書とします。 各々について説明します。   1.権利範囲が広い明細書正確に言えば「請求項における発...
高橋 政治

(無料)第1回・特許の基礎知識【8/14開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 私の書籍「技術者・研究者のための特許の知識と実務(第5版)」を用い、この内容を解説するセミナーを開催いたします。 何回かに分けて、最初から順に、一通り解説していきたいと思っています。 ★第4版を用いて同様のセミナーを開催したのですが、第5版が出版されましたので、再度、開催したいと思います。最初に第4版と第5版との違いを説明する予定です。  「技術者・研究者のための・・・」とありますが、知財部や特許事務所に所属していてまだ経験...
高橋 政治

中間対応において「除くクレーム」を検討するタイミングについて

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 今回は中間対応において「除くクレーム」を検討するタイミング、すなわち、どのような場合に「除くクレーム」を検討することになるかについて書きたいと思います。 なお、以下では中間対応として「進歩性なしの拒絶理由通知書をもらったとき」について書きますが、「新規性なし」の拒絶理由通知書をもらったときも、ほぼ同じになると思います。  まずは、「進歩性なしの拒絶理由通知書をもらったとき」に、どのような思考手順で検討するか...
高橋 政治

私の仕事道具 ~ 実は私は〇〇を2つ使っています ~

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 私は知財業界に入って21年目ですが、ずっと特許事務所に所属していてます。 つまり、21年間、ずっとパソコンに向き合って、ひたすら明細書や意見書を書き続けています。 その間、少しでも効率的、かつ、体になるべく負担をかけずに明細書等を書く方法を考えて続けていて、使いやすそうな道具や、効率的に明細書等を書くことができそうな道具を見かければ試すようにしています。(ほとんど使わずにお蔵入りした高級ガジェットも少なからずあります。) 今...
高橋 政治

(無料)特許出願の打合せのとき、知財部から特許事務所へ伝えるべきこと(4/24開催セミナー)

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 充実した内容の明細書をできるだけ短期間に作成するために、特許出願の打ち合わせのとき、知財部の方は特許事務所へ何を伝えれば良いのでしょうか? 私はこれまで20年間、特許事務所に所属してきて、特許出願の打合せも数えきれないくらい行って来ました。その経験に基づいて、上記についてお話をさせて頂きたいと思います。 ベテラン知財部員の方にとっては当然のことが多いでしょう。  よって主に少人数の知財部に所属している方や、若手知財部員が対象...
高橋 政治

苦節12年、ついに出版されました!

知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 ついに、私の書籍「技術者・研究者のための特許の知識と実務 第5版」が2023年11月23日に出版されました。 本書は2011年8月に初版が出版され、そこから12年かけて、やっと第5版までたどり着きました。 これも全て本書を購入し、利用して下さった皆さまのおかげです。 ありがとうございます。心から感謝いたします。 そして、1つだけ、お願いがございます。 本書を1冊、ご購入ください!  すでに初版~第4版のいずれをお持ちの方へ第5版では、第...
高橋 政治

パラメータ発明の権利化/権利化阻止の実務【第13回知財ゼミ、11/12~12/12 】

下記の通り、パラメータ発明に関する第13回知財ゼミを11/12~12/12までの1か月間開催いたします。 動画セミナーを視聴いただき、メールで質問をして頂くという形式の勉強会です。ご興味をお持ち頂けた場合はお申込みください。 早めにお申し込み頂いた方が視聴時間が長くなり、余裕をもって質問して頂くことができます。 なお、企業の知財部の方、特許事務所の弁理士・特許技術者の方などのプロ向けの内容です。プロではない方には難しすぎて役立たない可能性があります。ご注意ください。 2018...
高橋 政治

谷先生と田村先生が「特許の鉄人」に参戦します

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 本日(2023.7.18)は「第3回 特許の鉄人」が開催されますね。 知らない方のために簡単に説明すると、「特許の鉄人」とは、2人の弁理士が1つの発明についてクレームを25分以内に即興で作成し、その内容の優劣を競うクレーム作成タイムバトルのイベントです。  このイベントの発起人は、知財実務情報Lab.専門家チームの加島広基先生で、「第1回 特許の鉄人」の第一試合の選手のうちの1人が私です。 そして、今回の「第3回 特許の鉄人...
高橋 政治

レーザ加工装置事件 ~加工対象物を限定すると装置発明は限定されるのか~

 知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 知財管理誌の6月号(Vol.73No.62023)に「レーザ加工装置事件」についての論文を掲載して頂きました。論文はこちらからダウンロードできます。   この論文では「①除くクレームと新規事項追加、特許請求の範囲の減縮、進歩性」、「②図面の記載に基づく補正・訂正」という論点について論述させて頂いたのですが、実は3番目の論点として「③加工対象物を限定すると装置発明は限定されるのか」というものがありました。 この3番目の...