角渕 由英

角渕 由英

特許文書の読み方(3)特許文書の読み方(中編)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載で、「特許文書の読み方」について説明をしています。 前回は、②特許文書の読み方(前編)として、特許調査を例として、調査の目的を意識して“読む”こと、文書の構造を意識して先を見通して“読む”こと、“読む”順番の一例について述べました。 今回は、③特許文書の読み方(中編)について述べます。   (4)5W2Hを意識して“読む”特許調査において6W2Hを考慮すること...
角渕 由英

プロのサーチャー弁理士が手の内を明かす、侵害予防調査と無効資料調査の実務的ノウハウ【10/25開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 2022年6月、2023年1月、2023年10月に「プロのサーチャー弁理士が手の内を明かす、侵害予防調査と無効資料調査の実務的ノウハウ」と題して、角渕先生(弁理士・博士・特許検索競技大会で最優秀賞受賞)にご講演(セミナー)頂きました。 「理論的なことよりも、実務的なことを解説する」、「実務ではどのように考えて、具体的にどのような検索式を作るのかを開示する」 というコンセプトで、講師の角渕先生も「過去最高に手の内を公開する」と...
角渕 由英

(無料)侵害予防調査の王道【10/16開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 角渕由英先生(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)による侵害予防調査についての講演会(セミナー)を開催します。 題して、「侵害予防調査の王道」です。 以下の通り、10月16日(水)の13時~14時30分で開催しますので、ぜひ、ご参加ください。 無料ですので、ぜひ、お知り合いにご紹介ください。多くの方にご参加いただけると幸いです。  なお、2024年10月25日にも角渕先生のセミナー(ここをクリックすると詳細ページ...
角渕 由英

特許文書の読み方(2)特許文書の読み方(前編)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 前回と今回は、「特許文書の読み方」について説明をしています。 前回は、①特許文書を読むことについて述べました。 今回は、②特許文書の読み方(前編)として、特許調査を例として、調査の目的を意識して“読む”こと、文書の構造を意識して先を見通して“読む”こと、“読む”順番の一例について述べます。  (1)調査の目的を意識して“読む”特許調査において、どのように特許文書を...
角渕 由英

特許文書の読み方 ① 特許文書を読む

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。前回までは連載として侵害予防調査について説明をしてきました。今回と次回は、「特許文書の読み方」について、特許調査を例として説明をします。今回は、①特許文書を読むことについて述べます。  (1)特許文書とは?まず、“特許文書”とは何でしょうか。 特許を読むというときに、読む対象となるのは、いわゆる“特許公報”でしょう。 “特許公報”には、いくつか種類があります(参考)。...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑯属地主義と効率的なグローバル調査

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。連載として侵害予防調査について説明をしています。前回は「意匠権もチェック」することについて述べました。今回は、「属地主義と効率的なグローバル調査」について説明をします。  (1)ファミリー単位の調査近年、日本企業であっても、国内のみで事業が完結することは少ない。今後も国外市場の重要性が増していく状況下、侵害予防調査をグローバルかつ効率的に行うことが必要となります。 法...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑮意匠権もチェック

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は「古い技術を調査して代替」することについて述べました。 今回は、「意匠権もチェック」することについて説明をします。  侵害予防調査は、特許や実用新案に限定されるものではありません。物品のデザインに特徴がある場合には、意匠権の調査も行う必要があります。 意匠調査の基本プロセスも特許調査と同じであり、検索条件の設定...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑭古い技術を調査して代替

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は間接侵害について述べました。 今回は、「古い技術を調査して代替」することについて説明をします。   知財に対する意識の高まりとともに、リスクを恐れ過ぎるあまり、対象となる「実施行為」(技術A)が古く単純な技術である場合であったとしても、侵害予防調査を行うことが求められるというケースが増えています。 単純な技術で...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑬間接侵害について

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は均等論について述べました。 今回は、間接侵害について説明をします。 均等論以外にも、対象となる製品や方法等が、特許発明の全ての構成要件を充足しない場合に、例外的にその製品等の生産や譲渡などが特許権の侵害となる場合として間接侵害があります。 間接侵害は、直接侵害を惹起する蓋然性が極めて高い実施行為が対象となりま...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑫均等論について

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は検索式作成の基本とありがちな「勘違い」について述べました。 今回は、均等論について説明をします。   均等論とは、文言上はイ号製品(侵害疑義製品)が特許発明の技術的範囲に含まれない場合であっても、具体的には、特許請求の範囲に記載された構成要件の一部が、イ号製品において異なっていたとしても、特許発明と均等と評価で...