石川 勇介

ミャンマーの現在の知財状況(残るは、特許法の施行開始)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの石川勇介(日本弁理士、元ジェトロ・バンコク事務所)です。 今回は、「ミャンマーの現在の知財状況」についてご紹介したいと思います。  以下、下記の項目に沿ってご説明します。1.はじめに2.現在の知財法の施行状況3.出願・権利化にあたっての留意点4.まとめ 1.はじめにミャンマーでは、比較的安価な「労働力」(1人当たりGDP1,053US$:2022年)、魅力的な「人口」(約5800万人:2023年)、親日的で勤勉な性格等から、「アジ...
セミナー

一挙解説! 知財部員が知っておくべき職務発明制度の全知識 ~ 法制度の概要、職務発明規程整備の要点、訴訟対応まで ~【 7/5開催セミナー 】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 言わずと知れた著名な知財弁護士である、イノベンティアの飯島歩先生にご講演頂けることになりました。 日経などが毎年、発表している「スゴイ知財弁護士ランキング」(という感じのもの)では常に上位にランクインされています。 飯島先生は当然ながら知財に関する様々な業務に携わっておられますが、その中でも職務発明に関しては、過去20年以上、細かな相談も含めれば100社以上の様々な業務に携わっており、おそらく職務発明の制度設計や、職務発明の...
谷 和紘

明細書・クレームを実際に作成している様子をお見せします ~構造物の明細書作成RTA(Real Time Attack)【 6/7開催セミナー 】

知財実務情報Lab.管理人の高橋(弁理士・技術士)です。 ベテラン弁理士が、実際に明細書やクレームを書いているところを、見たいと思いませんか? 明細書のどこから書き始めて、何をどのように考えながら書いているのか、知りたいと思いませんか?  明細書やクレームの書き方を解説する書籍やセミナーはありますが、実際に書いているところを見せながら、何をどのように考えて、今、その一文、その文言を書いたのか、を解説するセミナーは、これまでになかったでしょう。 日本弁理士会の実務修習講師、育成...
セミナー

(無料)第3回_知財相談室 【6/26開催セミナー】

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 『予め頂いた「専門家チームに聞きたいこと」へ回答する座談会』=「知財相談室」が意外にも(?)好評ですので、第3回_知財相談室を開催させて頂こうと思います。 今回も「専門家チームへ聞きたいこと」を募集いたします。こちらをクリックして「専門家チームへ聞きたいこと」を書き込んで頂けますと幸いです。 ↓ 今回も昼休みの時間帯(12~13時)に開催しますので、昼ご飯を食べながら、気楽に聞いて頂ければと思います。  なお、第1回および第...
セミナー

(無料)何としても特許を取りたいときの思考術(5/22開催セミナー)

どうしても特許を取らなければいけない場面があります・製品化が決定しているが特許が無い・しかも競合他社がこの製品を真似してきそうだ・助成金の獲得や一社購買の条件として特許を保有している必要があるなどなど しかし従来技術との違いを見出せない困った・・・でも何とかしなければならない 弁理士になって19年、これまで多くの特許出願でこのような場面に遭遇してきました。そんなときにどこに着眼し、どのようなクレームとストーリーで特許出願したらよいでしょうか。 機械分野をテーマにして、私がしば...
石川 勇介

(無料)アセアン主要6か国の知財制度およびアセアン知財情報収集法(5/29開催セミナー)

 こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 アセアンへ特許などを出願する機会は多くは無いと思いますが、知財専門家としては知っておく必要がありますね。  私も大して分かっていませんので、一緒に勉強しましょう。  無料で参加できますの、5月29日(水)の午後の時間を確保して、ぜひ、ご参加ください。  ぜひ、知財部や特許事務所の同僚、部下等にご紹介ください。多くの方にご参加頂けますと幸いです。    オンラインセミナー開催要領 題名アセアン主要6か国の知財制度およびアセア...
角渕 由英

侵害予防調査について ⑭古い技術を調査して代替

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載として侵害予防調査について説明をしています。 前回は間接侵害について述べました。 今回は、「古い技術を調査して代替」することについて説明をします。   知財に対する意識の高まりとともに、リスクを恐れ過ぎるあまり、対象となる「実施行為」(技術A)が古く単純な技術である場合であったとしても、侵害予防調査を行うことが求められるというケースが増えています。 単純な技術で...
田中 研二

なぜ引用発明の上位概念化が進歩性の否定に繋がるのか?(3)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前々回・前回に引き続き、「引用発明の上位概念化」について考えてみます。これまで、上位概念化を「捨象」と「抽象化」に分け、「抽象化」はさらに「構成の抽象化」と「発明の前提の抽象化」に分けて、以下のように類型化してきました。    今回の記事では、「発明の前提の抽象化」が進歩性の否定に繋がる理由を考察するとともに、前々回・前回の内容も踏まえて、引用発明の上位概念化と進歩性との関係をまとめてみようと思います。 ...
高石 秀樹

判例研究【シュープレス用ベルト】事件

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。 今回は【シュープレス用ベルト】事件(大阪地判令和5年1月31日・平成29年(ワ)第4178号、特許権侵害差止請求事件<武宮裁判長>)について解説したいと思います。 この事件では、以下の2件が審理対象となっています。<特許1>特許第3698984号本件特許出願時当時の当業者が、公然実施品の外周面を構成するポリウレタンに含有されていた具体的な硬化剤を特定できた蓋然性を認めて新規...
田中 研二

なぜ引用発明の上位概念化が進歩性の否定に繋がるのか?(2)

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 前回に引き続き、「引用発明の上位概念化」について考えてみます。前回は、上位概念化を「捨象」と「抽象化」に分け、上位概念化の対象が「主引用発明」か「副引用発明」かも考慮して、次のような4類型に分けてみました。    前回は「要素の捨象」について検討したので、今回は「要素の抽象化」について考えてみましょう。筆者の私見ですが、「要素の抽象化」は、発明の具体的な「構成」の抽象化と、「構成」の前にある発明の「前提」...