田村 良介

広い請求項を書くための1つの考え方

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田村良介(弁理士、ライトハウス国際特許事務所)です。 特許の実務では、広い請求項で権利化すること、言い換えると、限定の少ない請求項で権利化することは重要ですよね。限定の多い請求項は、特許権を回避される抜け道が多くなる傾向があります。 限定の少ない請求項で権利化をするには、中間対応の際に、できるだけ請求項を狭く限定をせずに、新規性、進歩性を主張していく必要がありますが、その前提として、まずは、限定の少ない請求項を記載して、審査を受け...
角渕 由英

侵害予防調査について①定義と侵害のリスク

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会2017最優秀賞)です。 これまでに特許調査の基本的事項などについて説明をしてきました。今回からは、侵害予防調査について述べたいと思います。 侵害予防調査は、需要が高い半面、どのように調査を行えばよいか悩むことも多く、難しいという印象を抱いている方も多いのではないでしょうか。まず、侵害予防調査の定義について説明をした後に、侵害のリスクについて説明します。   侵害予防調査とは特許調査...
石川 勇介

ベトナムの特許の保護・留意点(アセアン内で経済好調!)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの石川勇介(日本弁理士、元ジェトロ・バンコク事務所)です。 「ベトナム」は、東南アジア(アセアン)においてタイ、インドネシアに次いで日系企業の海外進出が多く、日系企業の注目度が高い国となっています。 また、新型コロナウイルスの影響を極力抑え、2020年度に東南アジアの中で唯一、実質GDP成長率(+2.9%)がプラス成長した国でした。新型コロナの影響を受けながらもベトナム経済は好調であり、2022年度では実質GDP成長率7.0%と予...
セミナー

一挙解説! 知財部員が知っておくべき職務発明制度の全知識 ~ 法制度の概要、職務発明規程整備の要点、訴訟対応まで ~【 5/19開催セミナー 】

 こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。ついにやりました。イノベンティアの飯島歩先生にご講演頂けることになりました。 飯島先生は言わずと知れた著名な知財弁護士ですね。日経などが毎年、発表している「スゴイ知財弁護士ランキング」(という感じのもの)では常に上位にランクインされています。 飯島先生は当然ながら知財に関する様々な業務に携わっておられますが、その中でも職務発明に関しては、過去20年以上、細かな相談も含めれば100社以上の様々な業務に携わっており、おそらく職務...
谷 和紘

(無料)「漏れのない権利を取得するテクニック」と題するセミナーを3/22に開催します。

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 いつも大好評の谷和紘先生の講演です。 谷先生は、弁理士試験に合格したら全員が受講する実務修習や、弁理士会主催の育成塾にて弁理士へ明細書の書き方などを教える講師をされている先生ですね。   今回は、「漏れのない権利を取得するテクニック」と題するるセミナーです。 以下の通り、3月22日(水)の13時~14時45分で開催しますので、ぜひ、ご参加ください。 また、無料ですので、ぜひ、お知り合いにご紹介ください。多くの方にご参加いただ...
田村 良介

出願時の独立請求項をどうするか?

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田村良介(弁理士、ライトハウス国際特許事務所)です。 本日は、私が、出願時の独立請求項について、どのように考えているかについて、ご紹介をさせていただければと思います。請求項の記載のしかたは、人それぞれ考え方に違いがあるかと思いますので、ここでご紹介するのは、1つの考え方としてお読みいただければと思います。  通常、出願前に先行技術調査を行います。独立請求項は、先行技術調査で発見された先行技術文献に対して、相違点を有するものであるこ...
松本 公一

(無料)第7回 / 特許・実用新案審査基準の勉強会を4/5(水)に開催します。

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋です。 元特許庁審査官の松本公一先生に、特許・実用新案審査基準を解説して頂くセミナーを開催しています。   第7回目の特許・実用新案審査基準の勉強会(セミナー)は2023年4月5日(水)の13~14時に開催します。 今回は、新規性・進歩性の審査の進め方を解説して頂きます。 「今から審査基準をキッチリ勉強したい人のキッカケ」、「以前勉強したが結構忘れてしまった方の復習」などとしてご利用頂ければと思います。  無料ですので、知財部や特許...
セミナー

「日本人実務家が陥りやすい、欧州特許実務の落とし穴」と題するセミナーを4/14に開催します。

欧州(EPO)の特許実務は、日本と結構、違いますよね。 日本と同じ感覚で対応していると拒絶理由が解消されず、何回もOAが出て、権利化できたけど相当なコストがかかった、ということになりかねません。 そこで、日本の特許実務と、欧州の特許実務の違いを知っておく必要があります。 今回は、ドイツに在住し、欧州特許弁理士、ドイツ弁理士として活躍中、しかも日本の弁理士でもある長谷川先生に、日本との違いを意識した、欧州特許における権利化実務ポイントを解説して頂きます。 欧州特許の権利化実務に...
谷 和紘

中間処理での先行文献の読み方

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの谷和紘(弁理士会実務修習講師、弁理士会育成塾講師、弁理士法人楓国際特許事務所 パートナー弁理士)です。 人それぞれ読み方があると思いますが、中間処理での先行文献の読み方について、私の場合を説明します。(なお、以下はどちらかというと経験が浅い人向けです。) 中間処理のときに先行文献を読む必要があります。勿論、隅から隅まで読んで完全に把握することが好ましいですが、限られた時間で先行文献に記載された発明を把握したいですよね。私は、以下...
角渕 由英

特許調査の書籍紹介

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会2017最優秀賞)です。 これまでに、予備検索から始まる特許調査の基本的な流れから検索式の組み立て方まで調査の王道ともいえる基本を述べてきました。特許調査の基本的な事項から応用まで、自分で学びたい方も多いかと思います。 今回は特許調査についての書籍を9冊紹介します。三大基本書、実践的書籍、論点に特化した書籍について各3冊となります。 1.三大基本書(1)特許情報調査と検索テクニック入...