2024-11

角渕 由英

特許文書の読み方(4)特許文書の読み方(後編)

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの角渕由英(弁理士・博士(理学)、特許検索競技大会最優秀賞)です。 連載で、「特許文書の読み方」について説明をしています。 前回は、(2)特許文書の読み方(中編)として、5W2Hを意識して“読む”こと、先行技術調査、侵害予防調査における公報の読み方について述べました。 今回は、(4)特許文書の読み方(後編)として特許文書の読み方の工夫について述べます。 お知らせ特許権を維持するには特許料(いわゆる年金)を特許庁へ支払う必要がありま...
田村 良介

ライバル会社と差をつけるためのビジネスモデル特許 ~ 圧倒的に広い権利を取得するためのクレーム作成、中間対応の考え方、ノウハウ ~ 【1/31開催セミナー】

こんにちは、弁理士・技術士の高橋です。 ”ビジネスモデル特許の権利化の奥義”(?)を田村先生に教えてもらいましょう。 発明のヒアリング、発明の捉え方、クレーム作成、中間対応のポイントまで、”ビジネスモデル特許の権利化の全て”を解説して頂きます。 また、「どうすれば権利が取れるのか」はもちろんのこと、その前提としての「どのようなビジネスモデル特許を取得すれば事業に資するのか」の考え方についてもご教示頂きます。 企業知財部の方はもちろん、特許事務所の方にも役立つと思います。 ビジ...
高石 秀樹

副引用発明の『上位概念化』が認められ、「除くクレーム」の進歩性が否定された事例

 こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの高石秀樹(弁護士・弁理士、中村合同特許法律事務所)です。 今回は、「審決取消請求事件(副引用発明の『上位概念化』が認められ、「除くクレーム」の進歩性が否定された事例。」-知財高判令和6年11月11日・令和4年(行ケ)第10118号「プログラム」<本多裁判長>-について解説したいと思います。 ◆判決本文  【本判決の要旨、若干の考察】1.特許請求の範囲(請求項2)「タッチパネルディスプレイを有する制御装置であって、 前記制御装置と...
高橋 政治

明細書中に「好ましい」と書いたらダメなの?

こんにちは、知財実務情報Lab.管理人の高橋政治(弁理士・技術士)です。 前回は「明細書中に「本発明」と書いたらダメなの?」という文章を書きました。 今回は「明細書中に「好ましい」と書いたらダメなの?」と題して書いてみようと思います。   米国出願では「好ましい」という文言がクレーム範囲の限定解釈につながる可能性があるため、用いることを推奨しないとの意見があります。 例えば、ベンジャミンJ.ハウプトマン他、著「米国特許出願書類作成および侵害防止戦略」のP80にそれが記載されて...
田中 研二

『論文勉強会』のススメ

こんにちは、知財実務情報Lab.専門家チームの田中研二(弁理士)です。 皆様は、実務家として日々新たな知見やスキルを求めていることと思います。 もちろん実務をこなすと経験は蓄積されていきますが、一人で得られる経験にも限界はあるもの。日々の実務では得られにくい知識やノウハウを学ぶ場として、事務所内や会社内で『論文勉強会』を開催するのはいかがでしょうか?    論文勉強会とは勉強会に決まった形式はありませんが、たとえば週一で曜日を決めて1時間程度、有志で集まって、気になる論文の読...